事故物件で体験した恐怖「私じゃない誰か」
投稿者:ぴ (414)
長編
2021/11/27
23:21
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私がそのマンションから出ることになったのは、私を心配した妹が部屋に来たことがきっかけでした。
妹はもともときっちりした私とは思えない散らかった部屋を見て、「どうしたの?」と狼狽え、お風呂にお水を張って入ろうとする私を必死に止めました。
あの日のドン引きした妹の姿は今も脳裏にこびり付いています。
事故物件で住んでみて、私はもう二度と住みたくはないと思います。
怪奇現象が怖い以上に、自分が自分じゃなくなっていくような感覚をもう二度と味わいたくないからです。
私はあの部屋で文字通り何かに憑りつかれていたと思います。
あのまま、あの部屋にいたら私は今生きていられた自信がありません。
あの頃、お風呂でできた火傷は結構重症で、お医者さんに精神科を薦められるほどでした。
首を絞められたと思っていたのですが、調べたら自分で首を絞めていたと言われました。
事故物件はこのように本当に危険なものもあります。
私は偶然家族が助けてくれましたが、そうでなく手遅れになる人もいるんだと思います。
家賃の甘い誘惑に負けないで、事故物件にはなるべく住まないで、安全な家を借りてほしいです。
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