存在しないことにされた2人
投稿者:レイレサ (64)
なぜ、私はこんな辛い思いをしなければならないのか。
私はただ、一生懸命働いているのに。
頑張っても認められないどころか辛いだけ・・・。
それならいっそのこと、怨霊の力を借りて自分を苦しみから解放してもらおう!
Aさんが店長を恨むのは自分を遠いコンビニへ飛ばしたことで、I子さんを恨むのはI子さんも時々店長とグルになってAさんに辛辣な態度を取っていたから。
Aさんは怨霊が祀られている場所に足しげく通い、理不尽な目に遭っているから助けて欲しいと必死の願掛けをしたのです。
何度目かの願掛けの時にどこからか声のようなものが聞こえてきました。
???「願いを叶えよう・・・」
Aさんは驚きます。
怨霊が祀られている場所にはAさんしか居ません。
ですから、考えられるとしたら、そこに祀られている怨霊しかいません。
2か月ほど経ったある日、Aさんは店長の裏切り行為に遭い(店長が数々の嘘をついたことが発覚)、完全に心が折れてしまったことで、経営者に電話で助けを求めてコンビニから逃げたのです。
コンビニを去ったAさんはみるみるうちに腰痛が回復し、次は違う仕事を選んだそうです。
それから何か月も経ち、確定申告のために源泉徴収票が必要となり、それを受け取るために最初に居たコンビニに電話をしました。
従業員D「お電話ありがとうございます、●●店です」
Aさん「Dさんお久しぶりです、Aです」
従業員D「あ、Aさん!?お久しぶりです、どうかされましたか?」
Aさん「源泉徴収票が必要なので、店長がお店に居る時間帯を教えて欲しいのですが・・・」
従業員D「店長?誰それ?」
Aさん「店長の〇〇さん」
従業員D「〇〇さんって誰?そんな人最初からいないよ?」
Aさん「じゃあI子さんは?I子さんはいるでしょう?」
従業員D「I子さんって誰?Aさんさっきからおかしなこと言うね、そんな人いないよ」
Dさんの言葉を聞いて混乱します。
あれほど他の従業員から顰蹙を買っていた店長とI子さんのことを全く知らないと言い張るのです。
次の日にAさんはコンビニに車を走らせます。
コンビニには昨日電話に出たDさんがいました。
再びDさんに店長とI子さんのことを尋ねます。
やはり、そんな人知らない、誰それ?みたいな反応・・・。
何度聞いても知らぬ存ぜぬという反応。
もちろんDさんはAさんがコンビニに入る前から働いていた人です。
記憶を消されたのかな…