立ち往生した山道で遭遇した顔のようなモノ
投稿者:ナナシー (36)
以前、姪を連れてドライブに行ったのですが、姪が山の方を指差して、山道をクネクネしたいと言い出しました。
ドライブコースという立て看板があり、山越えして温泉でも入って帰ろうかと姪と話しをしながら山道をドライブしていました。
途中にはドライブインできるお食事処があり、そこでご飯を食べて、またドライブコースを突き進んでいました。
夕暮れ時になり、舗装されてない山道に入り込んだ瞬間に急にエンジンの調子が悪くなり、クルマがストップしてしまいました。
携帯が何とか繋がり、レスキューを頼むことができたので、車内で待機していました。
ご飯を食べたこともあり、また、運転の疲れも出ていたのでしょう。
急激な睡魔が出てきて、そのまま姪と車内で眠りについたのです。
寒いと思って目が覚めたら辺りは暗くなっていました。
夜の山は静まりかえり、風が吹いて木がざわめくくらいで、怖さを感じるほどでした。
そのとき、遠くから気味の悪い声だか、音だか分からないのですが、それが聞こえたのです。
なんとも表現できない音はどんどん近づいてきます。
たまらなく怖さを感じて、目を閉じてやり過ごそうと思っていました。
その音が、車の前で止まり静かになりました。
私が薄目を開けて運転席の横の窓を見ると、薄気味悪い黒いモノが窓に張り付いています。
顔のようにも見えるのですが、怖さで居ても立っても居られないと、エンジンをダメ元でかけてみました。
すると、かかったのです。
急いで車を走らせて街の明かりが見えてホッとしましたが、帰路について窓を確認したら、手の跡と、顔らしい跡がくっきりついていました。
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