日航機墜落事故の起きる数時間前

あれは、私が小学生の頃で、家族みんなで川にキャンプに行った時の話しです、群馬県に近いキャンプ場で父がその場所に良く連れて行ってくれていて、年に数回来て居た場所でした、景色も良くて川の流れも緩やかで、夏には最高の場所でした。

そんな場所にテントを張り、今日は川にお泊まりで喜んで居たのですが、夜になりびっくりする事が起きました、テントの中に居たのですが、物凄い音が上空で鳴り響き、とっさにテントから家族全員出て肉眼でそれが何かを確かめました。

エンジンの音だと思いますが、空に莫大なモーター音みたいな緩い音と、近くに不時着するんじゃないかと思うくらいにかなり下側に大きい何かが上空を横切ったんです、私はうっすらと覚えてますが、光もはっきり見えました。

父はとっさにこの場所にあんな大きい何かを見たことが無いと話して居たのを鮮明に覚えてます、飛行機だよね？さっきのやつ？とかみんなで空を見上げて話した記憶がかなり残っています。

やはり悲しい事に後日、群馬の山並みに日航機が墜落したとニュースが速報で流れて、家族全員テレビの前で立ち尽くしてしまいました、私達は山の川沿いでキャンプをしていて墜落事故を起こす数分前くらいに機体を上空で見てしまったのです。

今考えると、飛んで居た時の飛行機のエンジンの音だと思いますが、今まで聞いた事が無いような変な音だったし、もう一生懸命に機体を上げなきゃってパイロットさんはしているのが、下から眺めて居た時にでも分かるくらい本当にスレスレでした。

そんな経験を家族でしたせいか、その後あの場所にキャンプをしに行く事は二度とありませんでした。