霊感の強い母の奇妙な体験談
投稿者:PINE (1)
私の母は霊感が強く、何度もちょっぴり不思議で怖い経験をしております。
私も何度か、その経験を目の当たりにしているのですが、見えない、感じない私にはにわかに信じられる話ではありません。
その中でももっとも印象に残っている話、二つをしたいと思います。
一つ目は、これは母の叔母に纏わるお話です。
私の母は八人兄弟の一番末っ子でした。
一番上のお姉さんと私の母は20歳くらい離れており、千葉に住み、女手一つで息子二人を育てたという、かなりやり手の叔母でした。
そんな叔母が、ある日亡くなってしまいました。
ただし、殺人や自殺というのではなく、薬を飲もうとして、いきなり倒れたとの事でした。
臨終の席に私の母も立ち会いました。これ以上、延命しても意識を取り戻す事はない、いわゆる脳死状態といわれ、悲しい決断でしたが、そのまま叔母は亡くなりました。
ところが、叔母は突然死んでしまった事にかなり未練があったのかもしれません。亡くなってしばらくしてから、母の夢枕に立つようになったというのです。
その時の母がいうには、叔母が毎夜毎夜現れて、シクシクと泣きながら、母に何かを訴えようとするというのです。
その声はか細くて、聞き取れないし、また、母は、金縛り状態であったといいます。
しかもそんな状態なので、とても眠れない。日に日にやつれて行くのがわかりました。
母は叔母の心残りについて、はじめは二人の甥達を思い浮かべたようでした。
二人の甥のうち、兄の方は知的障害があり、誰かの介助が必要でした。
弟の方が面倒を見ているのか、はてまた、施設に預けられているのか、全くわかりませんでしたが、弟の方に問い合わせてみると、彼らの父親と一緒に住んでいるとの事でした。
叔母と叔父は離婚しておりましたが、父親と一緒に住んでいるのであれば、大丈夫だろうと判断したようです。
また、弟の方には結婚話があり、叔母の一周忌が終われば、式を挙げるとの事でした。
ただ、叔母はこの結婚に乗り気ではなく、私の目の黒いうちは認めないと反対していたそうです。
その叔母がなくなり、その反対を押し切って結婚。叔母の心残りはこれなのかもしれませんが、これには母もどうしようも出来ません。
叔母が反対しても押し切って結婚するくらいなので、母が何を言っても聞く耳は持たないでしょう。
母は、夢枕に立つ叔母に向かって、ただただ、詫びることしか出来なかったそうです。
そしたら、ある日、叔母が、土地が、、土地が、、と言う叔母の言葉がはっきりとわかったと言います。
母は、甥に連絡をし、何か土地がないかと問い合わせました。
そしたら、叔母名義の土地が確かに存在しており、詳しくは聞いてませんが、何やら誰かに取られそうになっていたとの事でした。
それ以降、叔母が母の夢枕に立つことはなかったそうです。
二つ目の話は、ある日寝ていた母が物凄く魘されており私は嫌な予感がし、母を思わず起こしてしまいました。
意識を取り戻した母は、何とも奇妙なことを言いだしました。
今、母は金縛りにあっていて、その母の上に重石のように、絵馬やキューピー人形が降り落ちて来たと言うのです。
私は、きっと悪い夢でも見たのだろうとその時はあまり気にも止めていませんでした。
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