プリクラに写った「いないはずのもう一人」
投稿者:晴れ女 (2)
どんな写りだったかは、みんなでとりあえず確認して、その日は全力で家に帰った。
翌日学校へ行くと、
「おはよー!昨日のプリクラ持ってきたよ!」
「おー!見よー!」
「変顔やばいじゃん!!笑」
「めっちゃいいじゃーん!」
「楽しかったね!」
「今日も行こうよ!」
「いいねー!」
そんなことを言いながら、プリクラを切り分けていると
ふと一枚のプリクラに目がいった。
「え、これやばくない?!」
後列の二人の間にはっきりと
謎のピース。
「え、これ誰の手?」
「しかもなんかこのピースダサくない?笑」
明らかに、ここに写っている四人の手ではなかった。
しかもまた「はっきりと」しっかりピースが写っている。
そしてそのピースの形が、なんともいえない形で、私たちの間では流行っているピースのやり方があり、最近はみんなそれしかしなかった。
ここに写っているピースは、やけに人差し指と中指の間が狭くて、おばあちゃんとかがやりそうなピースだよね、という話になった。
でもまた機械のせいだろうという話になり、その場はおさまった。
その日の放課後、たまたま天の一声の女の子と帰ることになって
プリクラ機の話になった。
「ねえ、あのプリクラ機の印刷のやつってよくあるのかな?」
「あー、、あれ実は嘘なんだよね。」
「え?!」
「いやー、なんかさ、お母さんから聞いたんだけど、あのスーパーですごい昔に女の子が事故で亡くなったらしくて、たまにその子の霊が出るって噂があるんだって!」
「え!そうなの?!」
「うん、なんかみんな怖がってたから咄嗟に嘘ついたんだよね。うちらくらいの歳の子だったらしいよ。」
ありえなくない の反対語は ありえない
なんだろうか? ありえるなんかな?
逆にヤバいの反対語は正にヤバくないだろね!