「嫌だ嫌だ!」って叫んだら、横から出てきたお袋に思いっきり打たれたんだ。
もう黙るしかなくてさ。泣きべそかきながらずっと黙ってた。
助けてくれる人いないかなって見てたら、ばあちゃんだけがブルブル震えてた。
多分同情してくれたんだと思う。
儀式に出るのが俺に決まった後、俺は村長の家に連れて行かれたんだ。
ついてきてくれたのはじいちゃんだけだった。
石引様って言うのは、石が好きな神様みたいなんだ。
昔のお金は貝だったって言うだろ?
それこそ、宝石なんて石の種類だよな。
だから貴重な石を捧げるっていうのが、信仰心を試す儀式なんだと。
「私たちはいまでも貴方様への感謝を忘れていません」
それが石積みの儀式の始まりらしい。
たぶん、村長の家に行ったときにそんな話をされてたんだと思うぜ。
当時のことはあんまり覚えてない。
ホント、パニック状態だったし、小6だぜ?
アラサーになったいまでも、頭真っ白になる自信はあるね。
村長の家に案内された後、ばあちゃん(多分村長の奥さん)が出てきて、俺に何かを振りかけ始めた。
しょっぱかった記憶があるから、たぶん塩だったんだと思う。
「清めぃ、清めぃ……」って呟きながら撒くんだぜ?
ホラー雰囲気マックスだよ。マジ逃げ出したかった。
それより怖かったのが衣装だ。
村長の家には、なぜか俺にぴったりの白装束があったんだよ。
村で同い年の子供なんてほとんどいないんだ。
最低でも成人してるんだぜ?
それなのにしっかりした衣装があるんだ。いま思い出すだけでも震えてくる。
無理矢理着替えさせられたあと、居間に連れて行かれた。
「おまえさんに儀式の内容を伝える」
村長が言うと、奥さんもじいちゃんも背筋を伸ばして聞き始めた。
村長の家の真裏に一本道がある。
道は山の中にどんどん続いているらしい。
田舎だから脇道に逸れればすぐ山の中なんだが、その一帯だけはしっかりと封鎖されてるみたいなんだ。
























とても読み応えありました
面白い話しでした
洒落怖全盛期を思い出しました
どうしても昔のうひゃうひゃうひゃを思い出すな
これって1さん憑かれてない?
1です。たぶん大丈夫ですよw
山形の人は気が強いのか。そうかもな。
長いけどよかった
ねぇ1さん 寝言 録音してみよ
ちょっと古臭い
これって、石引様に何かされてるだろ。
> モテないわけじゃないんだぜ?
結構夜の町でひっかけたりするんだけど、
…夜は夜でポン引き様に魅入られちゃったんですね、わかります
他所から遊びに来てる子供に儀式を任せるとか正気か
よくそんなノリで長い間伝統を維持してこれたな
儀式をやったのその時が初めてなんじゃねえのって思っちゃうくらいの杜撰さ
騒ぎを持ち出した少年に責任とらせるっていうのが田舎らしい。
だぜ?
Aさんの様子が統合失調症の症状や薬のストレス性チックに合致するけど医療に繋げてくれる人はいなかったのかな
この手の話を聞く度に思う。誰かを犠牲にしないと存続出来ないような村ならいっそ滅べ、と。生き残る奴が、犠牲になった人より価値があると思えない。鏖殺でええよ。
村落 カミサマに纏わる話は、総じて救いがないというか、恐ろしい話が多い。
言い伝えられている名前とは違う、別の名前をもっていたりする。
儀式や決め事を守らなかった者たちの顛末とか、この手の話には、よくある展開だったけど、ラストでゾクリとした。あぁ、取り憑かれているねって。
時代は変わり、もう集落なんて過去の遺物になるんだろうけれど、話自体は、こういう形で残っていくんだろうな。
面白いですよ。うひゃひゃ。
杉ちゃんかな?
寝言でうひゃうひゃ言われてちゃ醒めるわなw
これ家にばっかいるなって外に出した爺ちゃんが一番の元凶じゃね?
ま~たこんなパターンの創作話、と読み始めたが。
なんだか何カ所ものディテールがリアルっぽい。まぁ、上手いのでしょう。ほんわりと怖い余韻もしっかり残すし。
寝言でうひゃうひゃ笑ってるんだろうな
村の迷信に惑わされて医療機関に繋げてもらえないAさんが気の毒すぎる。これはヒトコワでは?もちろん怖いのは村人の方で。
最後が蛇足に感じてしまうが面白かった!
ぶったたいた母が怖い
すべての禁忌犯してるくせに普通に無事なのが草
くっそつまらねぇ駄作だな
おー
儀式の矢面に無理やり立たせた村人も、一切孫を守ろうとしなかった祖父も叩いた母親も全員クズだな
禁忌の代償として皆死ねばよかったのにw