黄色い光に包まれる無表情の母親
投稿者:oyuki (7)
私が小学校低学年の頃、自宅で体験した不思議なエピソードを投稿させていただきます。
それは晩御飯が終わって家族が居間に集まってくつろいでいた時間帯のことです。
いつもなら母や兄と一緒にお菓子を食べながらアニメなどを見て楽しんでいたはずの私は、その日なぜか一人で二階の部屋にいました。
二階から一階へ降りる階段からは、ちょうど私と兄の使っていた子ども部屋が見えます。
その階段を降りている時に不思議な光景を見たのです。
なぜか母が子ども部屋に一人でいて、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりと、無表情のままゆっくりと歩き回っていました。
何をしているのか理解出来ず、それだけでも不思議だったのですが、なんと母の体はぼんやりとした黄色い光に包まれていたのです。
今から思うと奇妙だなと思うのですが、当時は不思議とその母が怖くありませんでした。
そして、子ども部屋を通り過ぎ家族が集まっている居間へたどり着いた時、私はもっと驚きました。
そこにも母がいたからです。
居間にいる母は、いつもの見慣れた母の姿でした。
この時は、さすがに何ともいいようのない不安な気持ちになりました。
しかし、私が直前に子ども部屋で見た光景を、その場にいる家族には話してはいけないような気がして、長年心の中に留めていました。
高校生の頃、ふと、その時のことを思い出して、ようやく母に話すことが出来ました。
母には、「夢でも見たんじゃないの?」と言われましたが、大人になった今でも、あの日の子ども部屋の光景はハッキリと思い出せます。
とても不思議な出来事でした。
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