S県の有名温泉での出来事
投稿者:木曜どうでしょう (3)
私は転職を果たし、現在のホテル会社に勤めています。転勤を経験してさらにハードワークに徹し、支配人の地位に上り詰めました。
昨年4月コロナ禍のため、配属先のA県のホテルが休館となり事業所のあるS県で勤務することになりました。
S県の事業所は美人湯で有名な温泉をベースに観光客を招致して業績を上げていましたが、コロナの影響はここにも表れ稼働率30%以下というところで推移していました。
こういう時は逆に支配人などの管理者は数多くいる従業員を以下にコントロールして、人件費をカットしながらも皆がある程度納得いく形で運営をしなければならず、常に頭を悩ませていたためにかえって忙しい日を過ごしました。
ホテルの主力であるバイキングもメニュー変更が常時ある中でのオペレーション変更で、常にミーティングをやりながら現場も確認して、眠れない日が続いていました。
そしてある日深夜までパソコンで仕事の確認事項をチェックしたりしていましたが、朝6時頃、電気をつけたまま寝てしまいました。
しばらく時間が経過したか、その時うつ伏せで寝ている私の背中に何か重いものが乗ったように感じそこから動けなくなりました。
つけっぱなしのテレビを見ると時間は朝6時45分を示していました。
そして私の上に乗っている物体が耳元で何やらささやいてきました。
明らかに女性の声で、さらに私の顔の頬には黒い長い髪が覆いかぶさってきてそのささやきは続きました。
私は何を発しているのは聞き取れずにしばらく動けない状態でいました。
3分ほどでその物体は消えてしまい動けるようになりましたが、背筋の寒気はしばらくは残りました。
翌日は館全体が停電してしまい自家発電での対応となりましたが、その物体との因果関係は分かりません。S県の事業所ではたまに謎の停電があると報告がありました。
原因は常時施設担当が見回っているようです。私の人生唯一の霊体験といえるべき出来事です。
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