意外と人が最後に選ぶ場所
投稿者:FBS (19)
私が県の非常勤職員として森林公園で働いていた時の出来事の話である。
正式なことは公ということで具体的な名称でなく例えやすい表現で森林公園とここでは言わせてもらう。
仕事内容で森林公園の宿直業務があった。
そういった環境や似たような環境で働いたことがある人ならわかると思うが、こういった環境は意外と人が最後の場所と選んだ事故があるものだ。
ダム、河川、橋、海など。
自然豊かな森林公園も当然そういったことが普通に度々ある。
また、これは県の仕事であり具体的な事はここでは絶対に書けないが、立地条件的にそれだけではなく、弔っている環境もあるのでそういった影響もあるのかはわからない。
基本的に自分は自然が大好きであり、オカルティックな事よりも自然を崇高している考え方である。
そんな自分が怪奇現象など全く意識することなく、常に自然を意識して日中労働と度々宿直業務に当たっていたのだ。
日中働いていると前任者から「ここで事故が以前起きた。」と意外な場所で指摘される。
ごく普通の自然遊歩道。
まったく怖くも何もない自然豊かな景色。
さらに広い敷地を歩いて移動すると、すぐ隣の敷地に昔から弔っている場所があると教えられる。
う~ん、確かに想像すると少しぞっとするけど特別自分にとっては気にすることでもなく、逆に自分自身もそういった事実を受け止めることが良いも悪いも全てだと思った。
そんな、ある日宿直当番の夜があった。
至って一夏のノスタルジックな自然情緒を感じる子供に戻ったような夜であった。
管理棟の一階の窓からそんな自然の景色を眺めていると不意に林の中で真っ白い姿がずらっと何体も並び、ずっとこちらを見ていた。
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