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心霊

どくろさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

あなたへんだよ。
短編 2021/07/26 21:56 1,138view

10代の頃に実際に体験した怖い話を投稿します。

とある都心のマンションに暮らしていました。いつものようにアルバイトをしてから家に帰って来たのですが、妙に体が重い…まぁ働いた後なんだからそれぐらい普通か~なんて思いながらテレビをつけてアニメを楽しんでいました。

「プルルルル」突然家の電話が鳴り始めました、深夜の1時です。「なんかの間違い電話だろう」そう思って出ませんでした、5分後。「プルルルル」再度なり始める電話、さすがに2回目なので実家からの急な連絡かと思い電話を取りました、すると「ざーーーーーーーーーー」っという耳を疑いたくなるような雑音、たまらず直ぐに切りました。
しばらく受話器をあてた右耳から耳鳴りが鳴りやまないほどでした。「何かのいたずらだろう」そう思いその日は床に就きました、その際は何も起こりませんでした。

次の日もそんなことは忘れてアルバイトから帰ってきました、その次の日は学校だったので今日は早く寝ようと12時には寝たのを覚えています。
「プルルルル」うとうとしていたのにまた電話・・・時計を見ればまた1時!もう限界!文句を言ってやろうと受話器を勢いよくとりました。
「ざーーーーーーーーー」
昨日よりも明らかに大きな音量の雑音、しかし私も怒っていたこともあり「あの~!間違い電話じゃないの?迷惑なんだけど!」語気を強めてもう一度「話聞いてんの!?」・・・「ざーーーーーーーーーー」雑音は鳴りやむ様子も返答を返す様子もなし、でも昨日と明らかに違う、なにかが聞こえる。

それは自分に対する返答などではなく一方的に「あ・・・・・・へ・・・だよ」

。。。??何かを言っている?がよく聞き取れない。「あのーもしもし!」鳴りやむことのない雑音に対し返答を求めもう一声発したところ、「あ・・・・・へ・・・だよ」まったく聞き取れないし意味が分からないしうるさい、これはダメだと思い電話を切りました。「はぁ~」深いため息をついてさっさと寝ることにしました。

そしてまた次の日、学校の仲間たちと夕飯を外食ですましまた夜遅くに帰ってきました。「またあれ来たらうざいから」と思い切って夜の間は電話線を引き抜いておくことにしました。そして深夜一時、「♪♪♪」自分のガラケーからナルシソ・イエペスの「禁じられた遊び」が鳴り始めました、この着信音は当時知らない人からかかってきたときの設定でした。まさかとは思い電話に出ると、

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無音・・・切ろう、そう思った時ひどくしわがれた低い声で

「あなたへんだよ。」

そうつぶやいた後

「ガーン!!ざーーーーーーーーーーーー」

ピアノの鍵盤を思い切り拳でたたいたような音の後またすさまじい雑音、驚きのあまりしばらく動けず、その日は一睡もできず恐怖で部屋の照明を消すこともできませんでした。

それからというもの、特に何もなかったのですが。自分の電話番号を部屋と携帯両方なぜ知っているのか、特にいたずらをされるいわれのある行動をしていた訳でもないので誰がそんなことを自分にしたのかもわからないし、「何が」自分にそんなことをしたのかもわからない(当時聞いたあの声は人のものとは思えなかった)。しかも何で深夜1時?ただただ、意味が分からず気持ちの悪くてとにかく怖い出来事でした。

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