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不思議体験

しんいちさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

帰る友人
長編 2026/11/02 12:42 330view

「何か方法ないかな?」

みんなで考えていたところ、一つの案が出ました。

それは、A君の家のお寺でキャンプをさせてもらう、というものでした。

A君の家は、その町では比較的大きなお寺を営んでいました。

本堂があり、その隣には住居。

そして、本堂の裏手には墓地が広がっていたそうです。

本堂の入口付近には、駐車スペースを兼ねた小さな公園がありました。

滑り台やブランコ、ベンチなどが置かれた、子供たちが遊ぶにはちょうどいい場所だったそうです。

もちろん、まずはA君の両親に許可をもらわなければなりません。

そこで池谷さんたちは、みんなでA君のお寺へ行き、頭を下げて頼み込んだそうです。

子供たちの熱意に押されたのか、それとも、きちんと大人の目が届く場所ならと考えたのか。

A君のお父さんは、キャンプをすることを許してくれました。

これで、ほかの子供たちも親に話をしやすくなりました。

「A君のお父さんもいるんだろう?」

「じゃあ、Aさんの家に迷惑をかけないようにするんだぞ」

「火の始末だけは、絶対に気をつけなさい」

そんなふうに言われながらも、全員が親から許可をもらうことができたそうです。

こうして、念願のキャンプが実現することになりました。

それからというもの、子供たちはキャンプの日が待ち遠しくて仕方ありません。

何を作るか。

何を持っていくか。

花火もしたいし、バーベキューもしたい。

泊まりがけで遊ぶなんて、考えただけでも楽しみだったそうです。

そして、待ちに待ったキャンプ当日。

池谷さんたちは、午前中の十一時頃にA君のお寺へ集合しました。

そのまま近くの商店街へ出かけ、食材や花火など、必要なものを買い込んだそうです。

簡単に昼食を済ませると、いよいよキャンプの準備が始まりました。

お寺の台所を借りて、野菜を切ったり、食材を用意したり。

公園では薪を集め、かまどを作り、火を使うための準備を進めます。

お寺の中で寝てもいいと言われていたのに、なぜかテントまで組み立てていたそうです。

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