{ラーメン}
{しおラーメン}
{みそラーメン}
それしかなかった…
(三種類かよ!)
あとはトッピングが少しある。
(だいたいこういう店のラーメンってぬるそうで嫌なんだよなあ…ご飯モノとかもあると思ったのに…参ったなあ…)
何を食べたいかで迷った訳じゃない、食べたいものがなさすぎて迷ってしまった。
(なんでこんな思いをしなきゃならんのだ…)
それでも頼まない訳にはいかない。
仕方なく無難にラーメンを頼んだ。
待たせてしまったのでチャーシューをトッピングした。
元からチャーシュー麺はないのだ。
「はいよ…」
マスターは飄々と答えカウンターに入った。
(なんだか昔駅前でフォークソングとか歌ってたような人だな…)
見たことないがそう思った。
(もう絶対マズいに決まってる!残した丼を見られる前にサッと出よう!)
メニューの値段を見て財布からお金を取り出す。
幸いおつりを貰わないですみそうだった。
このお品書きの黄色い紙がまたショボかった。
マジックで手書きされていて、所々茶色い染みなどで汚れていた。
元々は絶対喫茶店だったと思える店内を眺めた。
散らかっている…
よくある有名人のサイン色紙も当然あるわけなかった。
(あの老婆のサインでも貰って飾ればいいのに…)
そんなくだらないことを考えてると、マスターが片手に丼を持って運んできた…
(お盆なくて大丈夫か?指とか入ってなきゃいいけど…)
もはやこのマスターを全く信用していない自分だったが指は大丈夫だった。























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