その日の夕食後はベタだが肝試しとなった。
例年2年生が驚かせ役で1年が犠牲者とのこと。
くじでペアを決めたが何の因果かKとペアになってしまった。
「ビビりがパートナーだと苦労しそうねー」とカラカラと笑うK。
自分たちは3番目の出発だった。
肝試しのルールは徒歩20分程度の散策用ルートを一周して帰ってくるという単純なものではあったが、半分ほどのところに建っている東屋に置かれたノートに名前を書く必要があり、ショートカットやサボりはできないようになっていた。
スマホの灯りと先輩達が地面に置いてくれた電気ロウソクを頼りに歩き始める。
いわゆるオカルトは昔から好きでいろいろ読んでは来たが肝試しって意外に初めてだな〜などと考えながら歩いていると「ワっ!!」と叫びながら道の脇から何かが飛び出てきた。
少し焦ったが落ち着いて見ればハロウィンコスプレ的な風貌の先輩だった。
「C先輩、めっちゃ似合ってますよー」とKはまたカラカラと愛想よく笑っていた。
東屋付近まできたころ、Kとたわいもないおしゃべりをしながらも視線と神経はスマホで照らされた道に向け続ける。
するとKの歩いている右手側からまた性懲りも無くミツケテ ミツケテと声がする。
また俺をビビらせようとしてるなとすぐに理解し、大声で「おー、じゃあ見つけてやるよ!」と右に顔を向けながら声を発したが、予想に反してそこには誰もいない。
「・・・何を見つけるの?」と後方から声がするので振り返ると3mほど離れたところでKが靴紐を結ぶためであろうかしゃがんで何かしていた。
危ないから止まるなら言えよと文句を言ったが「いやー急に私が横からいなくなったらビビるかなーと思って」とまたカラカラと笑った。
その後は何事もなく無事ノートに記名してまた歩き始めた。
やはり相変わらずKはなんてことないことを楽しそうに話しているが自分はさっきの声が今も鼓膜にこびりついているかのような気持ちの悪さを感じていた。
8/22
朝から片付けをしてキャンプ場から撤収する。
帰りの電車でうつらうつらしていると内容は思い出せないがひどい悪夢で目覚める。汗をぐっしょりかいていて気持ちが悪い。
サークルで保有してる道具などを部室に戻して16時には解散となった。
先輩達はそのまま飲みに行くらしいが自分は疲れたので帰ることにした。
Kからは「来ないのかよー、ノリ悪いなぁ」と罵倒される。
8/22 17:00くらい?
一人暮らしの安アパートに帰宅。
そのままベッドに倒れ込み寝る。
8/23 2:15
むくりと起きて時計を見る。
変な時間に起きてしまった。
もう眠れないと判断して床に投げっぱなしの荷物の片付けを始める。
片付けの合間にみんなから共有された写真や動画を見返してはついさっきまでのことなのに懐かしく思う。俺の映ってる写真にKも映り込んでるのがなんか多いような気がする。確かにキャンプ中しょっちゅうちょっかいかけられてたなぁ。


























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