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ヒトコワ

霊感のある主婦の暇潰しさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

閲覧注意 実話 孤独死の現場
長編 2026/08/19 21:52 398view

その直前、
「親族は見ないでください!」
と、最初に言われた。

そして、風呂場から刑事の声が聞こえた。
「こりゃあ……黒鬼だな」

私は後からその言葉が気になって調べてみた。
法医学の現場では、遺体の腐敗状態を表す俗称として「赤鬼」「青鬼」「黒鬼」「白鬼」などと呼ぶことがあるらしい。
その中でも「黒鬼」は、腐敗が進んだ状態を指す言葉だという。

後から聞いた話では、叔父は長時間湯船の中にいたことで、頭皮が腐敗し、剥がれたものが湯船の底に沈んでいたらしい。

もし父の視力が良かったら
あの暗闇の中で、いったいどんな状態を目にしていたのだろう。
考えるだけでも恐ろしい。

しかし
恐怖は、まだ終わらない

遺体が運び出されたあと、部屋には特殊清掃が入った。
父が電話をして業者を探したらしい。
そして特殊清掃員が風呂場を見て、こう言った。
「いやぁ、ステンレスのお風呂で良かったですね!

これなら交換しなくても大丈夫です。
綺麗にしたら、そのまま使えますよ」

その言葉を聞いて、父は複雑な気持ちになったという。
特殊清掃が終わったあと、父が風呂場を確認すると、
「本当に、そのままのステンレスだった」
と言っていた。

そして、さらに恐ろしいことに
大家が面倒に感じたのか。
それとも、わざわざ説明しなかったのか。
事故物件になったのかどうかも分からない。

5/6
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