ニヤリと笑いながら体を前に戻しハンドルを握りながら
「誰もいない山に行こうか」
タクシーが走り出した瞬間
殺される!!
頭にそれだけが一気に沸き上がり
「ふざけんじゃねぇ!!クソヤローが!!はやく降ろせー!!!」
誰も座っていない助手席を後部座席から思い切り何度も蹴りました。
こんなに叫べるんだって言うくらい叫んで蹴り続けました。
タクシーは止まり
「キミは天使じゃなさそうだ…今いくらある?」
「…2万」
「2万置いていけ、置いていけば降ろしてやる」
2万を手渡してタクシーから飛び降りると、タクシーはすぐに走り去りました。
心臓はバクバク鳴り、足はガクガクして立っていられませんでした。
タクシー会話も運転手の名前も見る余裕さえありませんでした…
今でこそカメラが付いてますが
25年前はカメラなんてありませんでした。
あの運転手、何かで捕まったのかな…なんて、たまに思い出したりします。
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