ただ、私の幸せは長くは続きませんでした。
ある検査の日、先生に呼び止められ個室に呼ばれました。
そこで先生に言われたのが、「お子さんの左手が奇形」ということでした。
厳密にいうと、指が4本しかなく、小指がないと言われました。
もちろん、私の左手は事故により後天的に障害をおってしまったので、遺伝は考えられず偶然だと先生に言われました。
私は膝から崩れました。
なんどもなんどもお、おなかの子に謝りました。
「ごめんね、満足な体にしてあげられなくてごめんね」と。
その時も主人は親身に私に寄り添ってくれました。
その頃の私はかなり衰弱しきっていたと思います。
自殺こそ考えませんでしたが、それくらい弱っていました。
ところが臨月を迎えたある日、いつもの定期検査に病院にお邪魔した際に先生がおかしなことを言い始めました。
「お子さんの左手の指が5本になっている」
わけがわかりませんでした。何度も検査のたびにエコーでおなかの子の左手の指が4本しかないのを私も主人も、先生も確認していました。
ただ、今日検査したら指が5本ありました。
何度検査しても、5本でした。
私は、神様がうちの子に授けてくれたんだと本気で信じました。
先生も主人も奇跡だと言っていました。
検査から2週間ほどしたころです。
元気な男の子が生まれました。
息子には護(まもる)となずけました。
いの一番に左手を確認しましたが、きちんと5本の指がそろっていました。
今では3歳になります。
とある晩のことでした。
息子を寝かしつけていると息子が突然、不思議なことを言いました。
「まま?」
「どうしたの?」
「ぼくに、ゆびくれてありがと」
「ままがずっと泣いてて、ごめんねって泣いてて悲しかったの」
「ぼくもままのおなかの中で、指が1つなくてないてたの、」
「そしたらね、ままが事故にあってなくした指をおなかの中まで持ってきてくれてくっつけてくれたんだよ!」
「だから、ままありがとう!」



























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