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深夜二時過ぎだった。
ギィ……
ギィ……
鉄を引きずるような音。
最初は上の階かと思った。
だが違う。
音は、
部屋の中から聞こえていた。
俺の部屋は六畳一間。
キッチンと押入れしかない。
音は押入れの方から聞こえていた。
ギィ……
ギィ……
まるで、
内側から爪で木を削っているような音。
「ネズミか……?」
そう呟いて近づいた瞬間。
音が止まった。
しん。
静まり返る部屋。
だが次の瞬間。
コン……
押入れの内側から、
何かが軽く叩いた。
俺は固まった。
コン。
コン。
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