学生時代に連んでいたメンバーが5、6人いて、卒業後バラバラになり集まる機会が少なくなっていた。
そんなある日、4人程で集まることになり、場所は後藤の部屋に決まっていた。
3人合流し、後藤の住むマンションに到着し、建物の前に着くと友人の1人が立ち止まり、マンションをジッと見つめている。
「どうした?ここだろ?」
「ああ…ここか…」
「行こうぜ!」
立ち止まっている友人を連れてマンションの中に入っていった。
友人は中に入るギリギリまでマンションの屋上付近をずっと眺めていた。
後藤を呼び、4人で部屋に向かった。
「何階?」
先程、マンションの前で立ち止まっていた友人がボソッと後藤に聞いた。
「ん?5階」
それを聞いた瞬間、友人の顔が一瞬しかめたのを私は見てしまった。
部屋に到着し、久々の再会に盛り上がり、時間が刻々と過ぎていった。
その時、
「うわ!」
と友人が突然驚いた。
「なんだよー?びっくりしたな。」
そう尋ねると、
「いや…ごめん。」
その30分後、
「うっ!」
と友人がまた驚いた。
その後もたまに驚いてる友人をイジりながら時間が過ぎ、お開きにする頃には友人は何も喋らなくなっていた。
そして、部屋を出ようとした時に、
「おい、ここ出ろ。すぐに出た方がいい。わかったな。」
友人が後藤にそう言い別れた。
歩きながらなぜあんなことを言ったのか聞いてみると、
「あまり言いたくないな…だけど、あそこは出た方が絶対にいい。じゃないと、もしかしたらあいつ…」
そう言い残し、友人は歩き始め、それぞれの帰路に着いた。



























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