きゃーー‼︎
母の声がしました。もしかして…と思いましたが怖くて全く動けませんでした。ベッドで丸くなり耳も塞いでその人がいなくなるのを待ちました。
…どれぐらい時間が経ったでしょうか。
ふと気がつくと周りは静かになっていて、さっきの出来事はなかったと思えるほど静かでした。
(さっきのは夢だ)と信じ部屋のドアを開けました。
すると私の部屋の前に黒いサイコロが置いてありました。(さっきのは夢じゃなかったんだ)汗が止まりません。
もしかして…母は…
階段の下は電気もついておらず真っ暗で、まるで私を闇の中へ引きずり込もうとしているように見えました。
でも、母がどうなったか気になる、母にもしものことがあったら助けられるのは自分しかいない、と思い勇気を出して恐る恐る階段を降りました。
そーっとリビングのドアを開けると
パーン パーン
『お誕生日おめでとう‼︎』
弟と母が笑顔で拍手しています。
実はこれは弟が考えたサプライズで去年は何も出来なかったから今年は私を喜ばせたいと計画してくれたそうです。昨日、連続殺人事件のニュースを見て思いつき、弟自身が革靴を履いて不審者のフリをしたそうです。
「ほんっとに…怖かった…」
安心したのか涙が溢れてきました。
そのあと父がケーキを買って帰ってきて、母も私の好きなものをいっぱい作ってくれて、思い出に残る誕生日となりました。
パーティーが終わった後、父は明日早いからと言って寝てしまい3人で話していました。
「サプライズありがとう」
「楽しんでくれた?」
「怖かったけど…ね」
「よかった〜怖がってくれて、母さんに悲鳴を任せちゃったけど結構演技うまくて驚いたw」
「人肌脱いだわよ〜」
「あの黒いサイコロも怖かった。」
「え?なにそれ?」
「えっ、私の部屋の前に黒いサイコロ置いたでしょ?」
「なにそれ知らない、僕はただお姉ちゃんの部屋の前を歩いただけだよ。黒いサイコロもなかったし…」
「えっ…じゃああれは…なんだったの…」
その後、3人で私の部屋へ行ったが黒いサイコロは無くなっていた。
私の恐怖によって見えた幻覚なのか、それとも本物だったのか。




























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