そちらへ向かって這い進むと、小さな隙間が見えました。
体をねじ込み、地面を這ってなんとか外へ脱出しました。
外に出た瞬間、私は息を呑みました。
目の前に広がる景色が、想像していたものと全く違ったのです。
トンネルの出口のはずなのに、現代の田舎町ではありません。
古びた木造の家々が点在し、舗装されていない土の道が続いています。
電柱も、車も、人の気配すらありません。
まるで50年前、いや、それ以上の昔にタイムスリップしたかのようでした。
「ここ……どこ?」と呟きながら辺りを見回した時、
遠くに小さな駅舎が見えました。看板には
「霧咲駅」と書かれています。
霧咲駅? 聞いたことがありません。
でも、その名前を見た瞬間、背筋が冷たくなったのです。
子供の頃、怪談話で読んだ記憶が蘇りました。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 2票






















※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。