ゴォォォォォ……ンンンンンン………ゴォォォォォ……ンンン
単調なのだが心の奥深くに染み込んでくるような、そんな不思議な鐘の音が何度も何度もリフレインしている。
この音、、、かつて聞いたことがあるような気がした。
だが思い出せない。
ふと視線を玄関ポーチから先に移すと、門の向こう側に何か黒いモヤモヤしたものが見える。
─何だろう?
目を凝らして見ると三角の烏帽子のような何かが、ゆっくりと垣根越しを移動している。
そして、しばらくするとそれは周りの景色と同化しながら、いつの間にか消えてしまった。
居間のテーブルに戻り、もう一度便箋を見てみる。
表裏としげしげ眺めてみるが、奇妙な文以外は何も書かれていない。
夜主人と娘に便箋の件を尋ねたが、案の定わからないという返事だった。
「誰か、家を間違えたんじゃないのか?」
と言いながら、主人は笑った。
家を間違えた……。恐らくそうだろう。
いや、そうとしか、考えられない。
私は無理やり自分を納得させようとしたのだが、やはり心のどこかに何か引っ掛かるものが残った。
※※※※※※※※※※
寝室のベッドの上で仰向けになり、暗闇の中じっと天井を眺めていた。
なぜだろう、眠れない。
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