最近やっと長野に腰を据えて、人里離れた山の中に自分専用の小屋を建て、
世間から距離を置いて気ままに暮らしていたらしい。
・・・だから発見が少し遅れたのだ。
第一発見者は狩猟期間に山に入った猟師だった。
匂いが気になって開けた小屋の中で、弟は死んでいたのだ。
扉を開けた瞬間、何千、何万というハエが一斉に翔んだと言う。
遺体安置所で、変わり果てた姿の弟を目の前に、おかしな妄想が頭の中をめぐっていた。
「おまえ、ハエになってオレに会いになんぞ来てないだろうな。やめてくれよ、頼むから」
前のページ
2/2
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 46票


























紛らわしい・・・せめて人間とかの姿で会いに来てやってくれ弟さん・・・
トンボになって帰ってきた特攻隊員や、毎年お盆になると片足のないキリギリスとして戻ってくるお爺さんの話とか、虫として戻ってくるお話はいくつかありますね。虫は人の魂の乗り物になりえるんでしょうか。