さあ、やろう
俺はそれを手に取って・・
ピピピピ
スマホが鳴った
なんだ? こんな時に
誰からか電話がかかってきたようだ
画面を見ると非通知電話だった
無視しよう
今は大事な時なんだ
これをやること以上に大事なことなんてない
すぐに切れるだろう
だが、スマホはずっと鳴っている
俺はどうしても気になってしまった
俺は電話に出ることにした
くだらない電話だったらすぐに切ればいい
「よう! 久しぶりだな! 元気しているか」
「え? ええと・・」
「おいおい! まさか、俺のこと忘れたのか? 冷たい奴だな! Aだよ! 高校の時にいつも遊んでいただろ」
その声は確かにAだった
高校時代によく遊んでいた友達
卒業してからは疎遠になっていた
「いや、なんか急にお前のことが気になってさ。電話してみたくなったんだ」
「あ・・・ああ。そうなのか」
たいした要件ではないようだった
なら切っても問題ないのだが、何故か切る気にはなれなかった
「それで元気なのか?」
「ああ。まあな」
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