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不思議体験

イブも歩けば棒にアダムさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

親友Aくんの家
長編 2025/12/17 18:40 17,591view
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ポケットのガラケーが震えました。

そこで完全に我に返り、

ごめん。バイバイ。

そう言って、エレベーターを待たず非常扉から飛び跳ねるように1階まで全速力で駆け下りました。

何度も足がもつれそうになりましたが、脇目を振らず身を乗り出すように、とにかく下へ下へと急ぎました。

幸い、後ろから追いかけられている気配はしませんでした。

外に立ててあった自転車に跨り、すぐに漕ぎ始めます。

ふと気になって、恐る恐る10階に目をやると、Aくんが片手に何やら細いコードのような物を持ち、ベランダからこちらに手を振っていました。

ごめんAくん、今日はすぐ帰るから…明日。

そう心の中で謝り、見えなくなる曲がり際の所で再度目をやると。

さっきとは打って変わって、女性と男性とAくんがベランダに並んでただこっちを見ていました。

まるで影が落ちているかのように、暗く、黒く佇んでいました。

よくよく目を凝らしてやっと表情や輪郭が辛うじて見えます。

彼らの周囲の空間が、水に溶かした砂糖のようにゆらゆら、ゆらゆらと揺れていました。

女性の方は見覚えがありました。

Aくんのお母さんです。

恐らくAくんを挟んで隣にいる男の人もお父さんだったと予測できました。

しかし、それはあまりにも奇妙な光景でした。

家族総出で、手も振らず、3人ともただじっと立って見つめているだけなのです。

それに、そもそも私は彼の父の姿を見ていません。

6/8
コメント(3)
  • なんだろう….

    2025/12/20/15:02
  • こわ

    2025/12/25/14:24
  • 解説どこですか

    2026/01/02/21:55

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