何年か前にうさぎがたくさんいる地域に行った時の話です。
その日は何日かかけての旅行の途中で、ちょうど予定のない日だったのでうさぎがたくさんいると言う地域に足を運びました。
天気はあまりよくない日だったので、雨が降ったらやだなぁとか考えながらその場所まで行きました。
実際そこに着くとすぐに10匹以上のうさぎがいてその可愛さに興奮しつつカメラを構えてたくさん写真を撮りました。
しかもそこは古い軍事施設?が廃墟としてあってそれを見るのも楽しかったのを覚えています。
木々に挟まれた少し狭い道を進んでいた時です。
その道ではうさぎがほとんどいなくて、見えるところにいる2.3匹のうさぎも僕の持つエサには興味を示さず、どんどん道の先に進んでいきました。
うさぎの生態なんて知らないので、逃げてるのかなとか、向こうに巣とかあるのかなと思いながら歩いていました。
道のちょうど右手側にまた廃墟が見えてきた時です。観光客が入れないように柵がある場所でした。
その入れない廃墟の1階にうさぎ、それも10や20では数えきれないうさぎが床の一点を中心に群がるように集まっているのです。
気味が悪いとは思いましたが、その異常な群がり方に何か美味しいものが落ちてたりするのかなと、気になってよく見ようとしました。廃墟はコンクリート製で床もそうだったので、何か植物が生えてるとは思わなかったですね。何かが落ちてる、それしかないと思いました。
柵に近づき手をかけました。
その時、気配を感じたんでしょうか、2.3匹のうさぎが僕を見ました。そして間をおかずにその大量にいるうさぎの半分くらいが一斉に僕がいる方向を見ました。
いやその時は僕を見たんだと思いました。どの個体を見ても目が合ってる。そう感じたからです。だから怖くなって、周りに誰もいなかったですし、その場から急いで離れました。
追ってきたりとかはなく、すぐまたうさぎがちらほらとしかいない道に戻りました。
奴らは一体何故群がっていたのか。あんなに一斉にこちらを見ることがあるのか。今でも疑問に思っています。
うさぎって草食ですよね?

























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