ロウと店長は客室に入る。ロウはベッドに横になる・・・窓から視線を感じたのだ。ロウは窓から外を見る。外は大雨であった。そこに白いワンピースの女性が立っていたのだ。それもこちらの方を見ている。
「あの女、俺達を付けてきたのか?」
ロウはポツリと呟きながら、ゲームギアを取り出し、RPG「LUNAR さんぽする学園」をプレイする。ロウは女の事は考えず、ゲームに没頭する。
次の日の朝、ベッドからロウは起きると、「クヌルプ」の外がやけに騒がしかった。ロウは眠い目をこすりながら、神崎に何があったか聞く。神崎はこう答えた。
「実は白馬岳の山中で中国人の観光客たちと5年前に白馬岳で遭難した大阪市在住のキャバ嬢(つまり、白いワンピースの女性)の死体が見つかったんだ。死体は全部、心臓を抜き取られていたんだ。キャバ嬢の両目は刃物らしきもので潰されていたそうなんだ。後、警察の捜査によるとあの中国人の観光客たちは5年前に痴情のもつれで例のキャバ嬢の両目を潰して白馬岳に置き去りにしたそうなんだぜ。後、おかしな点が一つある。キャバ嬢は5年間もあの恰好でそれも両目が見えないような状態でよく、白馬岳で生存していたという事だ。もう一つ、警察は白馬岳に入る事に難色を示している。ココの住民や警察の連中は白馬岳には「かかわってはいけないモノ」の存在の事を知っているからだ。この事件は殺人ではなく事故として処理されるだろうよ」
終わり
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