ちなみにB子のやつ、キャンプ中に間男と浮気していたそうである(これはB子のキャンプ仲間からの情報である。B子のやつはキャンプ仲間にもマリファナを進めていたらしい)。この事はB子の両親は知っているが、「浮気は公認。妻が浮気することを批判するのは異常な行動である」であるのだという。ちなみに俺は弟くんにその事実を伝えた。D男の返事はと言うと
「B子がキャンプの時に間男と浮気していなんてそんなのどーでもええやん。大体、妻の浮気を非難する奴自体が異常なんだよ!そんな異常者は精神病院に隔離せにゃいかん!つか、グエン、むしろ現地妻と再婚しようとしているあんたの方が問題だよ!B子のやつ、「グエンが現地妻と再婚するなんて信じられない!このアテクシがグエンの洗脳を解いてやる!」なんて言っておるのよ。明日、俺たちがグエンが滞在しているホテルに凸しに来るから、覚悟しろ!」
次の朝、俺とオーレンカはすぐさま、ホテルをチェックアウトして、タクシーで関西国際空港へと向かう。最低最悪の日本滞在であった。これで俺は日本に戻らない事を決心した瞬間であった。
以上。
金髪ロリ店長の証言
ゴールデンウィーク最終日の雨の朝、ゲームショップにて私-金髪ロリ店長-がラジオからピンクフロイドの「シー・エミリー・プレイ」が流れている店内でゲームソフトやハードを整理している時、ゲームショップの外からこの前、A斎場のトイレで首つり自殺したA助の弟、D男がキョロキョロと辺りを見回していた。A助は息子のC太を連れて、うちのゲームショップに来てはPSPのゲームソフトをよく購入していたのを思い出す。ちなみにC太はPSPのゲームでのお気に入りゲームは「モンスターハンター ポータブル 2nd」「喧嘩番長3 全国制覇」「GUILTY GEAR」であった。今度、C太の墓にPSPのゲームソフト「クリミナル・ガールズ」と「シークレットゲーム -KILLER QUEEN-」をお供えしよう、C太は天国で喜んでPSPのゲームができるだろう・・・と私はそう思った。ここだけの話、私は先月、私の自宅にてC太を筆おろししている。駐車場にはA助の愛車である黒色の日産スカイライン(R30型)の4ドアセダンが駐車していた。どうやら、嫁のB子からスカイラインを借りたのだろう。ちなみにB子が月一のキャンプに行く時、キャンプの荷物をトランクに入れて、キャンプに向かっていたのは覚えている。なお、A助一家の自家用車はスカイラインしかないため、徒歩で買い物するところをよく見ていた(B子がキャンプに行く時に使うからだ)。宇佐見さんはそんなA助に
「なぁA助。セカンドカーを買ったらどうだい?オタクのカーポートには車が二台はいるだろう。なーに、車選びに困ったら、俺がお薦めの車を紹介してやるよ、はははッ」
とセカンドカーを購入するのを進めていた。ちなみに宇佐見さんは近くの中古車販売店で新古車として販売されていた日産・シルエイティを薦めていた。もっとも、B子がA助がシルエイティを購入しようとした際
「家の車は一台でいいでしょ!うちには車を二台も所有する金(及び車の維持費)なんてあらへん!」
と反対されてしまったが・・・。それと私のスマホにグエン・ハン・イッチからラインから連絡があって、A助の親族とB子の親族がグエンとオーレンカを探しているようであった。ちなみにグエンはもうすでにY国に帰国している。グエン達が日本を離れている事を知らないD男がゲームショップの店内に入ってきた。
「金髪ロリ店長。グエンと連れの女を見たかい?」
D男はそう聞いてきた。私は
「いや、悪いけど、グエンには会っていないけどさ・・・どうしたん?」
と答える。D男は舌打ちしながら
「グエン。あいつ、昨日のC太の葬式にY国の現地妻を連れてきやがったんだ。グエンがかなり変貌しているんだ。B子(A助の妻)が「グエンはあの現地妻に騙されている。何とか、グエンのマインドコントロールを解かないと」っていた」
「へぇ・・・そうなんだ。キミはそう思っているんだね」
私は呆れてものが言えなかった。店内にあるラジオからスージー・クアトロの「The Wild One」が流れる。D男はC太が交通事故で死んだというのにキャンプで男と浮気していたB子の話を真に受けているようであった。
これは余談ではあるが、B子はキャンプの時に他のキャンパーにマリファナやLSD(幻覚剤)を売っていた事が後の調べで発覚している。そもそも、私や父は自分の息子であるC太を育児放棄して他の男と浮気しているB子とマリファナの密売で生計を立てているB子の両親には嫌悪感を持っていた。余談ではあるが、B子とその両親はテレビゲームや私が好きそうなロックミュージックを忌み嫌っていた(それも子供の教育上、良くないという理由でだ)。そうそう、そういえば、ラジオのニュースでB子がキャンプしていた地域で農家に強盗が入ったという話を聞いた。目撃者の証言では強盗はスカイラインの4ドアセダンで逃走したと報道されている。恐らく、農家に強盗に入ったのはB子の浮気相手の男だろう(あの男はどうやら金がなかったようであるし、ちなみに浮気相手の男はLSDの売人である)。なお、警察はスカイラインに乗った強盗を探しているとの事であった。そんなことをも知らず、スカイラインでゲームショップにやって来たD男はいやらしい目で私を見ていた。どうやら、D男の狙いは私と性行為するつもりであった。実のところ、私はD男に何度も口説かれていた。そのたんびに私はD男のアプローチを軽く流していた。恐らく、B子かB子の両親はD男に私の事を
「ゲームショップの金髪ロリ店長は男ならだれでも股を開くヤリマン」
だと吹き込んでいたに違いなかった。
そんな時、警察のパトカーがスカイラインの前に停車した。警察官がスカイラインを調べ始める。D男は外にいる警察官を見て、駐車場に出る。警察官はD男に
「トランクを開けてくれ」
という。D男はしぶしぶトランクを開けた。トランクの中には浮気相手が農家を襲撃した時に使用した凶器が見つかったのだ。D男は強盗事件の容疑者として、パトカーに乗せられ、警察署に連行された。警察の取り調べ次第でいもずる式でB子や浮気相手の男たちが警察に捕まるだろうな・・・と私は思った。ゲームショップの外はまだ雨が降り続けていた。


























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