その日以降、何度も、私がエレベーターに乗り込むとあの男性がいて、私を13階に連れて行こうとするようになりました。
アパートを引っ越しても無駄でした。
会社やデパートのエレベーターでも、私が一人で乗り込むとあの男性が現れ、13階に向かおうとするのです。
私はほとんどノイローゼになりかけました。
勤めていた会社を辞めて、今のような田舎に引っ越したのもそのような理由です。
都会でエレベーターに乗らずに暮らすことは不可能に近いですから。
今でも、あの男性と一緒に13階に着いていたら、何が起こったのかという想像をしてしまうことがあります。
海外では13階を欠番として、12階の次が14階になっているところもありますよね。
13階は絞首刑に使われる13階段を想像させるから。
あの男性とともに13階から降りたその先は、地獄につながる奈落ではないのか。
そして、あの男性は地獄への道連れに、たまたまエレベーターに乗り合わせただけの私を選んだのでしょうか。
あなたもエレベーターの同乗者には気を付けてくださいね。
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はっきり言ってそこまで怖くはなかったですけど実際にそのようなことがあるとゾッとしますね