日本の小学校のクラスにて3時間目の授業中に突如M16ライフルで武装し、フルフェイスで顔を隠した数人の男が乱入し、銃乱射事件を起こした。このフルフェイスの男たちによる銃乱射によって、クラスメート、教員が死傷した。そのクラスの中に托野卵子という女生徒がいた。托野は無傷であった。家族(妻、長男、長女)とともに日本で観光しているY国の大手メディアコングロマリット「キメチャン・コーポレーション」のCEO、ビンセント・フォン・イッチマンはネットのニュース記事を見て、
「この銃乱射事件は托野卵子の仕業だな」
と確信した。母親が幼いころに性病が原因で死亡し、親族のボロアパートで極貧生活をおくっている托野卵子はクラスメートたちからいじめを受けていた。それどころか、担任教師からも体罰を受けていたのだ。また、親族も托野卵子を日常的に虐待していた。余談であるが、小学校での銃乱射事件が親族の女性がホストクラブで飲んでいる時にフルフェイスで顔を隠した数人の男に射殺されたのだ。この事件も托野卵子の仕業であるとビンセント・フォン・イッチマンは確信している。なぜなら、托野卵子はY国の呪術の一つであるフルフェイスで顔を隠した数人の男を召喚したからだ。この呪術は
「殺したい相手がいた時に使われるもの」
とされている。なぜ、托野卵子がY国の呪術を知っているのかと言うと・・・
その時、ドアが開いた。
「あなた!大変なことになったわ!」
ビンセント・フォン・イッチマンの妻が血相を変えて部屋に入ってきた。妻は
「子供たちと浅草で観光している時にフルフェイスで顔を隠した数人の男が私たちに向かって銃を乱射してきたの!」
と言う。
「なんやて!」
ビンセント・フォン・イッチマンは驚きが隠せなかった。托野卵子は俺の家族まで牙を剥けるつもりなのか!ビンセント・フォン・イッチマンは怒りが隠せなかった。実はビンセント・フォン・イッチマンが滞在しているホテルに托野卵子が
「ママが死んでから、あたいの人生はハードモード!パパ、娘のあたいを養育しろ!」
と言ってきたからだ。ビンセント・フォン・イッチマンは昔、托野卵子の母親と結婚していた。その時に生まれた子供が托野卵子なのである・・・と言いたいところだが、托野卵子の母親は浮気癖がひどく、托野卵子は浮気相手との間にできた子供だったのだ(ビンセント・フォン・イッチマンとは血は繋がっていない。いわずがもな、嫡出拒否した)。ビンセント・フォン・イッチマンは明日必要な書類をカバンに入れる。また、念には念を入れて、托野卵子に逆襲されないように裏工作を行う。
次の日の朝、ビンセント・フォン・イッチマンとその妻、弁護士は托野卵子の住んでいるボロアパートに向かった。なお、今朝のニュースで何者かが線路に石を置き、電車を脱線させるニューズ流れていた。なお、SNSの方では線路に置き石している犯人の顔が映し出されていた。さて、托野卵子の住んでいる部屋の玄関のチャイムを押す。ドアが開く。
「あ、パパ!」
托野卵子はビンセント・フォン・イッチマンに笑みを浮かべる。テーブルに座ると書類を見せ、事情を説明する。托野卵子は説明を聞いて顔面蒼白したのは言うまでもない。そこに数名の警察官が上がり込んでくる。警察官は托野卵子を取り押さえ、外に停車していたパトカーに乗せる。なぜなら、今朝、電車を脱線させた犯人は托野卵子だった!・・・という事になっているからだ(SNSの方も線路に置き石している托野卵子が映し出されている)。ただし、托野卵子本人は線路に置き石をしていない。なぜなら、ビンセント・フォン・イッチマンがY国の呪術を使って、托野卵子の姿をしたナニカを召喚させて、線路を置き石させたからである。
こうして、托野卵子は少年院送りになったのは言うまでもない。
終わり























書いた人、これ自分でも面白いと思って書いてる?