A「あんなガチもんの女の幽霊が出るなら先に言って下さいよ。あいつ、追っかけてきましたからね」
途中からAはほぼキレていた。
A「大体にして…」
Aがそう言いかけたとき、今度は先輩が話を遮ってきた。
先輩「おいおい、まてまて」
何やら困惑している様子だった。
先輩「ボロボロ?女の幽霊?何言ってんだお前ら…?」
先輩「お前らが見たのって、最上階の奥の部屋のことじゃないのか…?」
とぼけるわけでもない、真剣なトーンで先輩は言った。
先輩「部屋に俺らが書いてった落書きあったろ?そのことじゃない…よな…」
A「は…?」
予想していなかった回答に俺もAも思わず固まる。
先輩「しかもボロボロって…俺らが部屋の鏡割ったりしてたけどあそこ自体は普通に綺麗だったろ。冗談やめろって…」
意味がわからなかった。
確かに俺らはこの目で見たはずだ。
朽ち果てた壁と床、廊下の先にいる不気味な女。
俺らが何も言えず黙っていると先輩が口を開いた。
先輩「なぁ…お前ら何階に行ったんだよ?」
A「…5階ですけど」
しばらくの沈黙の後、先輩が震えた声で呟いた。
先輩「……A」
先輩「あそこ、4階までしかねぇだろ…」
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行ってないのに行って
体験したようでした
怖いです
すごく怖かったです!!
すごく怖かったです!!天才でしょ😼
めっっちゃこわすぎ
生きてられなくなった 死ぬわ
怖ぁ 今から死にに行きます