跡継ぎの絶えた家

特にオチはないです。

私の家系にまつわる話なのですが、跡取りが望めない呪いもしくは予言のような話があり、そのきっかけになったのではないかと言われているのが、私の祖父が見た蛇の夢です。

祖父は庭で畑をやっており、害虫や害獣を徹底的に駆除する人でした。祖父の実家は土地の豪農だったので昔から当たり前にやっていたことなのですが、ある日蛇を駆除し、その晩にこんな夢を見ました。

曰く、夢に蛇が出て「お前は動物を殺しすぎたから、もう跡取りは望めないよ」と言われたそうです。

その当時祖父母の間には長男が生まれており、その後も健康そのもので、自衛官として長く勤め上げ今もマラソン大会に出るなど元気に過ごしております。

この長男、つまり私の叔父に当たる人になるのですが、叔父が健康に育ったこともあり蛇の言うことは嘘だったのだと思ったそうです。

問題はその後の孫世代でした。

まず祖父母から下の家系図は、叔父、叔母、私の母に当たる人の三兄妹、その子供、孫にあたる世代の中で、男性は二人しかいません。

叔父と叔母にそれぞれ息子が一人ずつ、残りは皆女性でした。

しかし、叔父の息子さんは後に障害を持っていることが判明し、叔母の方は成人しているのですが、最近鬱を発症して社会復帰も不透明な状態です。

どちらも何らかの理由で働きづらい、働けないという状況に陥っています。

そして最後にもう一人、私の上にはかつて生まれる筈だった兄がいたのですが、流産で生まれることなく亡くなりました。

それらを踏まえると、孫世代の男性は無事に成長できないか、成人しても不幸に見舞われるという結果になっているのです。

叔父は健康そのものですが、婿養子になったので厳密には跡取りではないのかなと解釈しています。

このように、よく分からないとばっちりを孫世代が受けております。