私の意識は一瞬で坂の上に戻っていた。
夢だったのだろうか。
いや、坂道は雨で濡れている。
空はすっかり瑠璃色へと変わり、月が不思議そうにこちらを見ている。
坂の上から見える街並みの夜景がキラキラと輝く。
戻ってきたのか?
あれは何だったのだろう。
「彼岸」よりももっと恐ろしい何かに思えた。
子供の楽しそうな笑い声が聞こえた。
私は舌打ちをした。
その苛立ちすらも楽しんでいるように感じた。
どこまでも私に付き纏うつもりらしい。
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