私「電話越しにも聴こえるなら、私の幻聴ではない・・・」
私「つまり・・・・・この部屋に・・・何か・・・ある・・・・?」
眠気がMAXだったが、明日からも同じ目に遭いたくなかったのでこの部屋を調べる事に。
リビング、キッチン、トイレ、風呂と見て回ったが、特に変わった様子はない。
最後に押し入れを開く。スマホのライトを照らしながら隅々まで調べると・・・
私「あれ、あそこの板・・・浮いてるな・・・」
押し入れの天井の板が少しだけ浮いてずれている。
手で押すと向こう側に外れた。
手で板を押し上げ、頭と腕が入るスペースが有ったので、恐る恐るライトで照らしながら頭を入れていく。
正面には狭い空間があり埃が溜まっていた。
ゆっくりと逆方向を向いていくと、手の届くところに何かが入ったビニール袋が見えた。
私「あれは・・・なんだ?」
手を伸ばし袋を取る。
これ以上何もないので、リビングに戻り袋を見ると「ともや」と油性マジックで書かれていた。
袋の中を見ると、色褪せたプラレールの電車と、折り畳まれた紙が入っていた。
正直怖かったが・・・紙をゆっくりと開く。そこには子供の字で
「 た す け て い き た く な い 」
と書かれていた。
全身が凍り付いた・・・何だ・・・何だこれ・・・。
夜中に聴こえる奇怪な踏切の音、それも電車が来ない時間帯・・・。前の住民がこの時間に何かあったのだろうか・・・。
色々な憶測が頭を過る・・・。
怖すぎて今日ここで寝る事は出来ない。近所に24時間やってるコインランドリーが有る。
あそこなら防犯カメラも、非常用ボタンも有るので、最低限の荷物を持って向かった。

























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