翌日、ちょうど出勤で部屋を出る時、お隣のおじさんも部屋から出てきた所だった。
私「あ、おはようございます」
おじさん「おはよう」
おじさんはちょっと強面の40代くらいの男性だが、お互い挨拶もするし関係も良好だった。
そして昨日の事を思い出した私は、おじさんに聞いてみた。
私「あの・・・昨日って、夜1時過ぎにあそこの踏切鳴ってました?」
するとおじさんはあっけにとられた顔をして
おじさん「?その時間に電車なんか通らんぞ?あの線路は旅客列車専用だから貨物も通らんし、終電でも日付は跨がないぞ」
私「・・・・・・え?」
踏切が鳴ってた時、スマホで時刻を確認したら時間は1時15分だった。
私「?????」
おじさん「ははは。君、社会人なりたてだろ?そろそろ疲れが出てきたんじゃないか?」
おじさんは「まぁ無理するなよ」と言い歩いて行った。
慣れない環境で疲れが出ていたんだろうか・・・それにしてはリアルな体験だったが。
私も職場に行くことにした。
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その日の夜、仕事が激務だった事もありすごい睡魔に襲われていた。
時計を見ると11時15分。早めに寝るかな、と思っていた時、
「カンカンカンカン」
またあの踏切が鳴る音が聞こえた。
ここでふと、私は違和感を覚えた。
私「・・・音が・・・昨日より小さい・・・?」
住宅地が近くに有る踏切は、最初こそ通常の音量で鳴るが、それ以降は音量が落ちる設計になっている。地域によるかもだが。
が、昨日のあの音は、もっと大きな音だった。
玄関に向かいドアを開けて確認すると、ランプが点滅し遮断機も下りていた。
いわゆる「普段通りの状態」だ。
少し待っていたら電車が通過して行った。
























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