調書か何かを書きながら、ふんふんと話を聞いていた若い警官と共に自宅へ向かう。
すると、テーブルには猫の死骸なんてなくて、テレビのリモコンとスマホだけが置かれていた。
警官は憮然とした表情で、「イタズラですか?」と康太に言う。
それはもちろん、康太が警官相手にイタズラを仕掛けたのか?って質問で、混乱してる康太はとにかく謝ることしかできなかったんだとか。
もうこうなると、警察という最後の砦は康太の味方をしてくれないだろう。若いイケメンが嘘をついて警官をからかったっていう既成事実が出来上がってしまったのだから。
警官が帰った後、茫然自失の康太をまたもインターホン連打が襲う。
で、思い出す。そういえば玄関前に血溜まりができていたじゃないかと。
思い立った瞬間に康太は玄関へ走る。思いっきりドアを開け放して、下を見るけれど、そこには血溜まりなんてない。水で濡れてはいるけれど、それは雨が降っているからと言われてしまえばそれまでで、ここに猫とその血液があったことを証明なんてできないし、信用を失ってしまった今、ルミノール反応だとかを調べてもらうなんてのも難しだろう。
頭の中がぐちゃぐちゃになって、もう訳が分からないって泣きそうになったけど、バイトの疲れもあって、そのまま気絶するように廊下で寝てしまったとのこと。
「もう俺、あの家帰りたくないんだけど」
引っ越しを考えていると康太は言ってるけれど、流石に昨日の今日ですぐに引っ越せるわけもなくて、頭を抱えだす。
「もしあれだったら、引っ越し先見つかるまでうちに来るか?」
そう提案した俺に、心底安堵したような、すげー可愛らしい表情と声音で「……いいの?」と言う康太。
俺は心の中でガッツポーズ。
猫を殺しただけで康太が手に入るなんて、めちゃめちゃコスパよくね?
これから毎日が楽しみだわマジで。






















その俺が猫を殺した犯人か、
うわ、、 変態だ、、、
お巡りさんこいつでーす
56したのお前か?
おえ🤮
げい?