…。
……。
………。
目の前には、見慣れた自宅のリビングが広がっていた。
…夢じゃない。
ここは、ドラ⚫︎もんの世界じゃない。
ここは、俺の家だ。現実だ。
俺は膝からリビングの床にへたり込む。
座り込んだまま、俺は深く息を吸う。自身の命の有無を確かめるかのように。
…大丈夫だ。
ここには『ドラ⚫︎もん』も『の⚫︎太君』も『ジャ⚫︎アン』も存在しない。
…じゃあ、あれは、なんだったんだ?
あの世界は、夢だったのか?
夢の中で、俺は『の⚫︎た君』だった。
そして、の⚫︎太君の視界を通して、あの世界を見ていた。
いや、視界だけじゃない。
全身の感覚も『の⚫︎太君』そのものだった。
頬を力一杯に殴られた鈍痛は、
銃弾が腹を貫き臓物を引き裂く苦しみは、
四肢をバラバラにする爆撃は、
何度も味わったその暴力の痛みは、
到底、夢とは思えないものだった。
ぬるりとした首元の汗を拭う。
全身を包む倦怠感。朦朧とする意識。
俺はそのままふらつく足取りで寝室に向かい、ベッドに倒れ込む。
夢に疲れ果てていた俺は、まるで気絶するかのように眠り込んだ…。
その夢が、異世界が、俺に教えてくれた。
『やったらやり返される』
それはこの世の真理の一つであろう。
生きている限り、その身に災難は降り掛かる、些細な日常の中に不条理は入りこむ。
この世は理不尽。全ての不幸を跨いで生きていくことなど、到底不可能。
しかし、やったらやり返されるのも、また真理。
誰かがそれに耐えねば、理不尽の連鎖は止まらない。
理不尽という名の流れ弾を好き好んで愛せる人間なんて存在しない。
全てが自分の思い通りになるなんて絶対にあり得ない。
だから。
どうしようもない事を、どうにかしようとするのは、もう辞めよう。


























カオスで草wwww
妙にリアルなのが逆に怖い
いい話やんwww