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呪い・祟り

にゃんこさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

キャンプ
長編 2025/07/12 17:19 6,624view

~以下はBの語った話~
3回目の薪拾いをしていると、留学生の片割れのDが、川の上流の岩場の先に洞窟をみつけたらしい。
3人がその洞窟の中に入っていくと、(洞窟というより、人口的な洞穴っぽかったらしいが)
10mほど奥に、ボロい小さな祠があったらしい。
Bは何かその祠から嫌な感じがしたため、早急に立ち去りたかったらしいが、
留学生2人は大興奮していて、Bの制止を一切聞かずに祠の扉を開けてしまった。
B「おい、やめろよ、こういう場所は意味があるんだ、余計な事するなよ」
C「別にいいだろ、誰も見て無いし」
D「ビビってるのか?」
CとDは、完全にBをバカにしていたらしい。

そして、扉を開けたCが何かを見つけた。
それは半透明の茶褐色で、一見すると琥珀っぽい石のようなものだった。

Bはその石を見たときに、何か言い知れない不安感を感じたらしく、
とにかくその石を置いて、洞穴から出て行かないといけないと感じたらしい。
そして口論となった。
B「それはこの祠の物だろ?さっさと元に戻してもどろう」
D「俺達が見つけたんだから俺達のものだろ」
C「こんなところに無用心にあるんだから、捨ててあるのと同じだろ。俺達が貰っても問題ないはずだ」
B「誰のものとかそうじゃなくて、それはそこに安置してあるものなんだから、勝手に持ち出しちゃだめだろ!」
C、D「誰がそんな事決めたんだよ!」

B「祠があるってことは、誰かがここを管理してるって事だろ!人のものじゃないか。さっさと戻せよ!」
C、D「大事な物なら鍵くらいするだろ。無いなら捨ててあるのと同じだ!だから俺達の物だ!!!!!」

Bが何を言ってもC、Dは言う事を聞かず、最後には顔を真っ赤にして激怒し始め、
そのまま口論をしながらもどって来て、今に至るらしい。
俺とAがC、Dの非常識さに呆れていると、Bはこう言い出した。
「実はさ、あの祠の扉。何かお札みたいなのが貼ってあったんだ…
 Cはそのお札を破いて扉を開けていた。あれは絶対何かヤバイものだって…」

Bが真顔でそう話すのを聞いてしまったためか、
俺は何か不気味な視線がこちらを覗いているような気がしてきて、急に寒気がしてきた。
Aも同じように感じたらしく、押し黙っている。

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コメント(1)
  • 転載というジャンルを用意して除外措置をできるようにして欲しい

    2025/09/08/20:35

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