数年経った。
自分は大人になって上京した。
その事なんてすっかり忘れかけていた時、同窓会の招待が来た。
それでKの事を思い出した。
地元に戻って、Kの親に「Kは!?」と、聞いた。
心の中では流石に帰っていると思ってたけど、帰ってきた言葉は心に残っていた可能性だった。
「Kはまだ行方不明だわ、」
あの森に走った。
Kを探した。
Kがいた。
木の裏に、あの日と変わらぬ姿のKがいた。
「K!」
Kに抱きついた。
Kが言った。
「このかくれんぼのルールは、見つけてもらうまで帰れず、見つけられたら鬼交代だよ。」
「次は君が一生隠れててね。」
おしまい
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