液体に溶けて消えちゃった。
ずっと液体が私の体内に入る感覚が気持ち悪い。
あの子だったものを私が飲んでる。
吐くこともできない。ずっとその感覚が…
ゆいちゃんが黙って、友達も何も言えなかった。
その日はそのままゆいちゃんが帰って友達ももう何も考えなかった。
寝て明日ゆいちゃんがどんな顔をしているのか。
それだけは頭に浮かんだ。
次の日、ゆいちゃんは何も無かったように学校に来た。友達も彼女と普通に接した。
安心したような、ただなんともいえない、もやがかかったような気分に友達は包まれたとか。
今もゆいちゃんは元気だそう。
それでも、ゆいちゃんはずっと抱え込む
羊水と共に、大事な子を飲み込み続ける
溺れるような悪夢を。
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双子の子を消したのは、このゆいちゃんだったのか?