しかし何しろ脆そうなプラスチックのドア枠です。衝撃が直に伝わり腕ももう限界です。
もうダメだと思いました。涙を流しながらぎゅっと目を瞑りました。
衝撃が止みました。え?と思い顔を上げるとすりガラス状の面越しの人影がいなくなっていました。
またしてもしばらく硬直していました。が、意を決してドアを少し開け脱衣所を覗きます。
恐る恐る見た先には、誰もいません。
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脱衣所にも、それどころか部屋の中にも人はいませんでした。普段通りの自室に見えます。
でもクローゼットの中などに潜んでいるかも知れません。
全裸のまま走って携帯を掴み取り、脱衣所に戻って再び錠を掛けました。(サムターンがあるので意味は無かった訳ですが。。)
風呂場のドアにも錠を掛け、人生で初めて110番に連絡しました。
助けを求める声が震えて、支離滅裂なことをたくさん言った気がしますが、警察の人は真剣に対応して下さいました。すぐにこちらに来てくれるそうです。その間も電話で状況を詳しく聞かれて溢れ出す恐怖を垂れ流すように話し続けました。
だいたい10分後、チャイムがなりました。続いて「警察です!大丈夫ですか?」という男性の声がします。それを聞いて心の底から安堵しました。
はい!!と出せる限り大きな声で返事をし(近所迷惑だったと思います)ぬるぬるした頭をバスタオルで押さえて慌ててパジャマを着て警察官を迎え入れます。
顔が半分潰れて血まみれの人間と目が合いました。

























怖エエエ!!!
外国人かな?やっぱ人が1番怖い
最後の一文どゆこと?
⇧最後の一文どゆこと?
そのままやろ。
一人暮らしの高齢女性や、幼子を連れたシンママさんを襲撃するとは、けしからん!!お化けさんより、人間の方が怖い。