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呪い・祟り

真代さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

だるまさんがころんだ
短編 2025/06/03 20:33 7,221view
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それでも、家に入る時は必ず1人だ。

なるべく素早く家に入るようにしていた。

1人になった瞬間に聞こえるから。

あの日までは駆け足だった足音も、今では全力疾走のような音になっていた。

ダダダダダダダダダダ!!!!って。

しかも日に日に足音は確実に近づいてきていた。

足音が近くから聞こえるようになってきたし、何より、”見てしまった”。

学校の階段の踊り場には、大きめの鏡が置いてある。

その鏡を何気なく見た時、私の背後、階段の上の方に、”居た”

……あのダルマのような、不気味な笑みを浮かべた、男の子だった。

一目見てこの世のものでは無いと確信した。

頭頂部が禿げ上がり、白目を向いて不敵に笑っていた。 身体は病的にガリガリ。

その姿を見て、”すぐそこまで来てしまってるんだ”と直感的に思ってしまった。

その頃には、足音はゆっくりなものになっていた。
まるで、追うのを楽しむかのように。
___私を嘲笑うかのように。

トッ……トッ……トッ……って。

ゆっくり、ゆっくり。忍び寄るように。

怖かった。1人にならないように、常に誰かと一緒に居るようにしていた。

有名なお寺や神社にも連れて行ってもらった。

でもダメだった。 ゆっくり、ゆっくりと、確実に”アレ”は私の背後に近づいてきていた。

そんなある日の深夜。

どうしてもトイレに行きたくなり、怖かったけど、家の中では足音が聞こえたことが無かったこともあって、1人でトイレに行った。

トイレが済み、部屋に戻ろうとした時だった。
1番恐れていたことが起こった。

……後ろから足音が聞こえてしまった…。

3/4
コメント(4)
  • 面白かったです!(^^)

    2025/06/04/08:56
  • お面白かった

    2025/06/04/11:57
  • 後ろを見たくなくなった

    2025/06/05/13:27
  • 怖かったです

    2025/07/10/11:29

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