その度に、足元から冷たい何かが這い上がってくるような悪寒が走った。お祓いの最中、俺の隣にいたじいちゃんの肩が小刻みに震えているのが分かった。
お祓いが終わった時間には辺りが真っ暗だった。「おーい」とじいちゃんに呼ばれ、巨大な謎の石碑の前に行く。その石碑は、人の背丈をはるかに超える高さだった。
かり……………
かり……………
不可解な音がして石像の後ろを見た。そこには、じいちゃんの顔の皮を被った何かが、いたんだ。
額から剥がれた皮膚の端は、顎の骨に辛うじて繋がっており、そこから黒ずんだ血がとめどなく流れ落ちていた。眼窩は空洞で、覗き込むと底なしの闇が広がっているようだった。
剥がれた皮の内側には、赤黒い肉が露わになっており、血管が青黒く浮き出ていた。それは、まるで精肉店に並べられた肉の塊のようだった。
「ひ、」と声にならない叫び声をあげ、尻餅をついた。腰が抜けてしまったようだ。
力の入らない腕で必死に這って逃げようとする。足元は土と枯れ葉にまみれ、手のひらは尖った小石で傷つくが、痛みを感じる余裕などない。
視界は歪み、呼吸は浅く速くなる。しかし、どれだけ腕を掻いても、足掻いても、身体は鉛のように重く、地面に縫い付けられているかのように動かないんだ。絶望が、冷たい泥のように全身を覆い尽くしていくのが分かった。
「ドン!!!!!!」と何かが破裂する音が鳴り響く。「ぎぃ!!」と化け物が叫び、血が飛び散る。そこには顔の皮を剥がれたじいちゃんが猟銃を構えて立っていたんだ。
じいちゃんの顔の肉はえぐられ、顎の骨が剥き出しになっていた。それでもじいちゃんは、しっかりと猟銃を構えていたんだ。
「後ろを振り返らずに逃げろ!!!!!何があってもお前は生きろ!!!!」
じいちゃんの声で我に帰り、必死で逃げる。足がもつれて何度も転びそうになったけれど、なんとか耐えた。
後ろから肉が裂ける音、じいちゃんがうめき声が聞こえてくる。まるで動物が引き裂かれるような、おぞましい音だった。それでも、振り返らずに逃げた。
それからの記憶はないが、家の玄関の前で気を失っていたらしい。
























肉がアアアアアアアア
じいちゃんさようなら
ドッペルゲンガーってあうと死ぬらしい(自分)
グロすぎ