自衛隊員の怪談集
投稿者:四川獅門 (33)
短編
2021/03/24
01:17
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ザッザッザッザッ
大勢の人が足並みを揃えた、行進の様な音が近づいてくるが、人影がない。
ザッザッザッザッ
『敬礼!!』
突然の掛け声に、小島さんは腰を抜かした。
その直後から、真っ暗な道路は再び静まり返った。
四、【黒い影】
自衛隊員は教育期間中、一部屋を複数人で使うそうだ。
これは複数人が目撃した怪異の話。
尾田さんが他の隊員達と部屋で雑談をしていると、部屋の隅から黒い煙が巻き上がった。
ボヤでも出したかと慌てふためく隊員達の目の前で、黒い煙は人型に変わった。
黒い人影はぬるりと前進し、自室と隣室を隔てる壁に消えた。
次の瞬間、隣室から阿鼻叫喚の悲鳴が上がった。
部屋を隔てる2つのグループが、同じ人影を目撃したのだ。
隣室の隊員の話によると、「壁から人型の影が這い出てきて、雄叫びを上げて消えた」そうだ。
あなたの周りに自衛隊員や自衛官はいるだろうか。
彼らに尋ねれば、非日常的な話が聞けるかもしれない。
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