私がある図書館で働いていた頃に経験した話。
図書館で働き始めて約1年が過ぎ、仕事にも慣れた頃のこと。
週末の15時頃、図書館を訪れてくる女の子がいた。
ある日を境に毎週のように通い始めた。
しかし、その子は10〜15分ほどすると何も借りずに帰ってしまう。
女の子の存在は気にはなっていたが、何も借りずに少しすると帰ってしまうことは特に気にならなかった。
ある日、本の整理をしているとあの女の子の姿があった。
テーブルで何かの本を読みながらメモ?をしているようだった。
気になることを図書館に来て調べているのかな。とその時は思った。
数週間後、またあの女の子を見かけた。
その時は本は閉じて、何かメモ用紙に書いてるようだった。
たまたま、表紙が目に入り、
「大人が読むような本を読んでるな…すごいな〜」と感心し、その場を後にした。
その後も毎週のように女の子は図書館に通い続けた。
ある日、整理をしているとあの女の子が見ていた本を手に取ることがあった。
「これ、あの子が見てる本だな。」
何気なく本を開き、パラパラっとめくっていくと1ページだけ変なページがあることに気づいた。
パラパラっとめくっていたページがあるページのとこでピタッと止まるのだ。
特に破れたり、折れ曲がってる様子もない。
本を閉じて、上部に目をやるとページとページがくっついている箇所があることに気づいた。
「ん?ここ、くっついているな…」と思い、そのページを確認した。
無理矢理剥がそうとすると破れてしまいそうなのでそのままにしておくことにした。
「あの子、またこの本見にくるかもしれないしな」と思ったからだ。
片付けようとした瞬間、くっついているページ間に何か挟まっていることに気づいた。
メモ用紙が数枚、まとめられてページとページの隙間に入っていた。
メモ用紙を取り出してみて、私はゾッとした…
そこには、
「うるせぇ」、「近寄るな」、「ブスが!」、「近寄るな!」、「○ねよ!」
といった言葉がメモ用紙びっしりに書かれていた。1枚では収まらず、数枚にわたり…
「え?あの子が書いてるのか…?ウソだろ…」
信じられなかった。見た目は普通の女の子。とても書かれているようなことを思ってるとは考えられなかった。
メモ用紙を元に戻し、本も戻した。

























うーん、なにかの異常かな?