余りにも恐くて気持ち悪くて、めまいがする程の悪寒がしたので。
電話を切った後、私はしばらくの間、その場に立ち尽くし、後ろを振り向く事が出来ませんでした。
もし万が一、振り返った時、そこに誰かが、いえ……、“何か”がいたら、もしも、それを見てしまったら、私はきっと、正気では、いられなくなると思ったので。
背後から気配や視線を感じる、と言った事はありませんでしたが、それでも確かに、「今、決して振り返ってはいけない」という、本能めいた確信があったんです。
だから私は、その確信が、ぼんやりとした不安に変わるまで、決して後ろを振り返りませんでした。
ですが、これで、ようやく、先月の電話料金が異常に高かった理由が分かりました。
私達、家族の留守中、得体の知れない“何か”が、我が家から他所に電話を掛けている。
そして、我が家で自殺する様にけしかけている。
あの女性からの電話で、その事を知った私は、本当に、心底、この家が恐ろしくなってしまい、その晩、夫に、直ぐにでも引っ越したいと、打ち明けたのですが、「どう考えたって、そんなのタチの悪いイタズラ電話に決まってるよ。そんなおばあさんの幽霊が本当にいるんなら、心霊現象の一つや二つ、起きてもおかしくないと思うけど、三年も暮らしてるのに、そんなの一回も起きてないでしょ?お母さんってば、まんまと担がれちゃって、本当にピュアだね」等と言われ、まともに取り合っては貰えませんでした。
ですが、あの日、我が家で自殺した男性が、納体袋に入れられ、運び出されてゆく、その光景を目の当たりにして、夫も、やっと、理解してくれました。
我が家には、“何か”がいるという事を。
その“何か”が、死にたがっている人を、我が家に招いているという事を。
やっと解ってくれたんです。
先程記した、心当たりというのは、正に、この事です。
きっとあの男性のもとにも、「我が家で死ねば、天国へ行ける」という、例の電話が掛かって来たに違いありません。私は今でもそう確信しています。一応、警察にも、その事を話したのですが、「はぁ、それは奇妙は話ですね」の一言で片付けられてしまいました。
あの日は近くのホテルに泊まり、翌日の朝、荷物をまとめて、夫の実家に引っ越しました。次の入居先が見つかるまでの短い間だけご厄介になるつもりでしたが、お義父さんとお義母さんも、本当に良い人で、娘もお二人にべったり懐いてしまったものですから、何だかんだで、現在に至るまで、義実家に住み続けています。
どうして、二〇年以上も前の話を、今になってこちらに投稿しようと思ったのかと言うと、最近テレビで、“大島てる”というサイトの存在を知ったからです。
大島てるは事故物件を検索出来るサイトなのですが、その番組を見ていたら、昔住んでいたあの家の事を、ふと思い出したので、興味本位で調べてみる事にしたんです。
すると、かつての我が家には、事故物件である事を意味する炎のマークと一緒に、こんなコメントが書かれていました。
「2000年に20代の男、首吊り。2002年に50代の男、首吊り。2004年に40代の夫婦、風呂場で練炭。2006年に30代の女、庭先で焼身。2009年に30代の男、首吊り。2013年、50代の女、首吊り。2019年、30代の男と20代の女、二人で服毒。2023年、60代の男、首吊り。2025年、30代の女、首吊り。計11人が自殺してる。全員、入居者と面識の無い人。普通の一軒家なのに自殺の名所みたいになってる」
このコメントを読んでから、しばらくの間、身体の震えが収まりませんでした。
あの家に住む何かは、あれからもずっと、そして未だに、心の弱った人達を、家に招き続けているのだと知って、身の毛がよだつ思いでした。
この恐ろしい想いを誰かに知って欲しくて、誰かと共有したくて、こちらに投稿させて頂きました。
長文駄文、失礼致しました。
実話です。























鳥肌たちました。
ひきずる怖さだね。
実話…!?怖すぎる
なんてとこですか?
自殺を誘発する時点で悪質なのに電話料金を住んでる側におっ被せて来るの最悪じゃねーか!
絶対トラウマになって夢に出てきそう(怖い怖い怖い怖い怖いコワイィイイイイ)
これYouTubeの音読に乗ってたんですよ。
なので調べたら出てきました。
最近では1番こわかったです
鳥肌が立ちますね「背筋が凍る」
幽霊がかけた電話でも料金取られるんですね!?
昔の都市伝説「私メリーさん」も毎月電話代が高かったんでしょうかね…
在宅型ぬらりひょん