死んだまま怪物として生きるか?
生きたまま殺されるか?
その前に、自ら死を迎えるか?
真実を知った人類は、この先にどのような未来を創るのであろうか?
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数年後。
俺は1人、瓦礫の街に佇んでいた。
手にした拳銃はまだ熱を持っている。
茫然としながら俺は瓦礫の街を見回す。
動く者は誰もいない。
もしかしたら、俺が最後の人類かもしれない。
なんで、こんな事になってしまったのか?
…
【人類総自殺の推奨】
【怪物ではなく、人間として、尊厳を抱いたまま、死にましょう】
それが、人類の選んだ未来だった。
政府は、全国民に拳銃を配布した。
その拳銃で、頭を撃ち抜けと宣言した。
怪物になる前に、人のまま死ね、と。
ある者は自らの頭を銃で撃ち抜き、
ある者は家族の手を借りて頭蓋を破壊し、
ある者は生まれたばかりの我が子の小さな頭を撃ち砕き、
ある者は激しく抵抗した末に撃ち殺され、
ある者達は集団で自身らを殺戮し合った。
コンクリートの地面には、数え切れない程の頭を撃ち抜かれた屍。屍。屍。
何故、こんな世界になったのか。
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ストーリーがめっちゃ面白い!
エグい、リアル、本当に怖いのは人間、そして哀しい。
この人の作品毎回恐すぎる