小さい頃の話。
当時住んでいた家の2階に自分の部屋があった。
2階にいくまでにはもちろん階段があるわけだが、
部屋にいると
チリン……チリン……
と鈴のような音が階段から聞こえることがある。
もちろん階段を覗いてみても誰もいない。
そんなことが時々ではなく、頻繁あった。
ある日
鈴の音の正体を突き止めてやろうと決心し、
階段を上りきった踊り場に腰かけて鈴の音が聞こえるのを待った。
しかし、なぜか今日に限って音が聞こえない。
そのまま辛抱強く待っていたが待てど暮らせど鈴の音は鳴らなかった。
今日のところは勘弁してやろう
そんなことを思いながら部屋に戻ろうとした。
その時
チリンッ!!
と耳元で音がなった
今までの揺れるような鈴の音ではなく
鳴らした鈴の音を途中で止めるような初めての聞こえ方だった。
しばらく部屋から出られなくなったのは言うまでもない。
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