「え?」
と言って、耳から放しかけた受話器を再びギュッと押し付けたのです。
「どうしたの?」
声を掛けるとRは「しーっ」と口元に指を立てジッと耳を傾けていましたが、しばらくすると小さく「ぃやっ!」と言いながら受話器から手を放してしまいました。
「何?何か聞こえたの?」
私はブラブラとぶら下がっている受話器とRを交互に見ながら尋ねました。
Rは「聞いてみて!早く!聞いてみて!」と私を急かします。
正直、そんな気味の悪い態度の後なので障るのすら嫌でしたが、友達が一緒にいるという心強さと好奇心、そしてRが私をだまそうとしているんじゃないかとの思いから受話器を耳に当ててみました。
受話器からは「ツーツー」という電話が切れた時の音しか聞こえてきません。
5秒ほど耳を澄ましていましたが特に変わらず、もう5秒ほど待ちましたがやっぱり「ツーツー」としか聞こえません。
「切れてるじゃん。何も聞こえないけど?ビックリするから冗談はやめてよ。」
私はホッとしつつ、Rに受話器を差し出しました。
「そんなはずない!」
Rは受話器をひったくるように奪い取り、耳に当て掛けると「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」と悲鳴を上げて逃げ出してしまいました。
薄暗い中に一人残された私は急いで受話器をつまみ上げ電話を切りました。
そして受話器を触った手に何となく気持ち悪さを感じ、近くの壁にこすりつけてから走って家に帰りました。
翌日から数日、Rは高熱を出したとかで学校を休みました。
私は前日の出来事を友人らに話しましたが特に広まることもなく、少し気になった者がまた公衆電話へと向かう程度でした。
翌週にはRもいつも通り元気に登校してきましたが、私と『111』に電話した時の事だけは何があっても頑なに話題にしようとしませんでした。
Rはいったい何を聞いたのか未だに分かりませんし、その公衆電話はいつの間にか撤去されていました。





















某霊能者の話だと「1は神の番号だから1のゾロ目は神の加護を表す」のだそうだ。
子供だし怖い妄想してパニクったのでしょう
ワイも小学生の頃に恐怖の電話番号が出回った
呪いの手紙の如く人から人へと流れてきた番号に昼間の学校からなら怖くねーべ!という発想で挑戦
ダイヤルQ2でしたw
わからない若者はググってくれ