それに、私は過去に、その県へ行ったこともないはずでした。
「違うのかな」とも思いました。
しかし先日、ふと両親に「○○県に行ったことある?」と聞いてみたのです。
すると母親から、こんなことを言われました。
「あんた、何言ってんの?
前にも何回も話したでしょ?
旅行で行った時に迷子になって、
しかも買ったばかりの新しい靴、
片方だけなくしたことがあるって。」
私はその話を聞いたことがありませんでした。
何度も話したと言われても、そんな話をされた記憶がないのです。
母親が言うには、私が年長の時、父の兄、
つまり伯父が転勤族で○○県に住んでいたことがあるそうです。
その夏休み、伯父が住んでいた○○県に旅行へ行き、海で遊んだそうです。
そして、海の近くにあるその公園で、私は遊んでいた。
しばらくすると、私の姿が見えなくなり、両親は私を探し回っていたそうです。
もちろん、お城の滑り台も探しました。
公園は海と防風林に挟まれており、
「私は一人で林のほうへ行ったのではないか」
と思い、名前を呼びながら探し回ったそうです。
それでも見つからず、警察に連絡しました。
しかし、私は警察が来る前に発見されたのです。
どこで発見されたか——それは、お城の滑り台の一番上の展望台のような場所でした。
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